生物を教えはじめてそろそろ40年。
北大の理学部で研究生をしながら始めた高校講師が第一歩。
その後予備校、専門学校、短大、大学とその場を広げてきました。
いつのまにか、「生物」から「生命科学」と教科の名前がかわったのですが、
生物と生命科学はどこが違うのでしょうか。
明日の第1回目の講義ではそこからスタート。
生命科学は英語ではLife science ですが、そもそもLife ってなに?
イキモノってなに?
毎年その質問から講義に入るのですが
呼吸するもの
動くもの
子孫を残すもの
などなど。
じゃーね、
子孫を残さない人はイキモノじゃない?
自動車は動くからイキモノ?
呼吸ってどんな仕組み?
高校で生物を選択した学生でさえ、かなり頼りない答えです。
それほどイキモノの定義など、みんな考えたことがないのでしょう。
それなのに
遺伝子組み換えは嫌い。
すぐに他人の血液型を尋ねる。
植物性は動物性よりカラダにいいと信じている。
明日は何人の学生さんが講義室に集ってくれるのでしょうか。
イキモノの仕組みと不思議を学びましょう。
自分のコト(仕組み)を知りましょう。
そのことで日々の暮らしを科学的に、安全に、豊かにしましょう。
自然の中の自分、自分を囲む自然環境を再確認しましょう。
今年は資料も指導法も変えてみようと思います。
それほど、世の中の「イキモノ」への関心の低さが気になる昨今です。